2003年におきたスペースシャトル・コロンビア号の事故と、その事故で宇宙ステーションに置き去りにされた宇宙飛行士たちを描くノンフィクショ ン。以前ダヴィンチか何かの書評で見かけ、気になったので図書館で借りて読み、その後数年経て「やっぱり、あれは名作だった、また読みたい!というか本棚に残したい!」と改めて購入しました。

スペースシャトルとか宇宙ステーションについて、なんとなく知ってるようで実は「アポロ13」で見知ったくらいのことしか知りませんでしたが、この本読んでいると宇宙開発についてかなり詳しくなったような気がしてきます。コロンビアの事故と宇宙からの帰還を軸に、説明が必要な部分は深く、それ以外は過去の事例を紹介するような構成で読みやく、興味深かったです。

例えば、宇宙ステーションに持っていったインク式のペンが無重力下でうまく使えないという問題が起きた時にはNASAは数百万ドルをかけて、無重力でも使えるインクを開発したそうですが、ロシア(当時はソビエト)では鉛筆を持って行くことにしたらしいです。両国の宇宙開発へのスタンスの違い、あるいは国民性?を表すいいエピソードでした。

タイトルの「絶対帰還」は、何かわからないけど危機感を煽る感じがあって確かに読みたくなるんだけど、読み終わってみると原題の「Too Far from Home」のほうがクルーの心情とかを含めて、すごくしっくりくる感じがします。宇宙ステーションに関連するプロジェクトが近年あまり話題にならないのが、ちょっとさみしい。

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