19世紀から文明崩壊後の未来まで、異なる6つの時代に生きる人々の姿と魂の移管を描くSF(?)群像劇(?)。キャストのトムハンクス、ハルベリー、ぺ・ドゥナ、ベン・ウィショー(007のQ!)ら、十数人の俳優が各エピソードで複数の役を演じる。ヒューグランドがなぜか全エピソードで敵役なのは謎。2013年アメリカ映画。

「全ての人生はなんとなく、どこかでつながってますよ。」という言ってしまえば結構、普通なことを最新技術とトリッキーな手法で描く、ちょっと変わった映画でした。 「面白かったの?」と聞かれると、手放しでYES!とは答えづらいんですが、全体の雰囲気は好きな感じでした。こういうマルチストーリーものによくある、全エピソードを貫く明確なキーアイテム的なものもなくって、アレがアレにつながって、こっちのこれがこうなって、誰が誰で、という感じで後からストーリー補完するのを楽しむのが良きかと。

キャストについては、前情報なしで見に行ったので、最初はてっきりトムハンクスとハルベリーが輪廻転生しながら6つの時代を生き、最終的に導かれて・・という感じの、かなりベタな映画だと思って見に行ったんですが、実際には全然違いました。6つの時代のエピソードにそれぞれ主人公がいて、各キャストは他のエピソードでは脇役を演じています。なのでトムハンクスの魂がずっと主人公として受け継がれていくわけではありません。トムハンクス演じる悪役もいれば、ちょっとしか出てこない脇役もいます。誰なのかわからない役も。なのでトムハンクス=主人公と思い込んで見てると、たぶんわけがわからなくなると思います。

あとは同時進行で語られる各エピソードがコミカルだったり、かと思えば結構グロテスクなシーンがあったりテイストの幅が広くてびっくりしたのと、音楽家エピソードで完成する「交響曲クラウドアトラス」がもうちょっと後の時代でも活きると良かったなぁと。エンドロールのキャストの演じたキャラクター紹介はたぶんこの映画の一番の見どころ。紹介されても本人ってわからない役もありました。映画館に行く方はエンドロール見逃さないようにお気をつけください。

このエントリーをはてなブックマークに追加